グラフィックデザイナーの田部慶信氏が、奈良市・富雄で開設されている子どもたちの美術教室で「ゆび筆」を使ったワークショップを開催していただきました。
本研究所は美大受験から幼児のための絵画教室です。田部氏は幼児から中学生までの生徒を担当されている。
「ゆび筆」ワークショップには4歳から小学校5年生までの5名で行われた。最初は自由に「ゆび筆」を使って書き味や描き心地を体験をしていただいた。
4歳の少女には「ゆび筆」の筆使いが難しいので、試作の「クレヨンゆび筆」を使っての体験をしてもらった。
実は、これまで絵の教室に通いながら、あまり積極的に描こうとしなかったこの少女が、「クレヨンゆび筆」を持ったとたんに、これまで描こうとしなかった絵をどんどんと書き出しました。
田部先生も付き添いのお母さんもびっくりされて、「ゆび筆」の不思議な力に驚かれておられました。
小学生の生徒には、田部先生が絵本を読み、その物語の内容を絵にする体験をされた。お話は定番の「桃太郎」でした。
現代の子どもらしく、物語の展開に“突っ込み”を入れたり、“自分で物語を歪曲したり”しながら、普段とは違う書き味と描き心地を楽しんでいただきました。
さすがに絵画教室に通っているだけあって上手くゆび筆を使いこなし、見る見るうちに大きな紙一面に物語の絵巻ができました。使った当人達も「思ったよりすらすらと絵が描けた」との感想でした。
作品は教室の壁に貼っていただきました。 |