Pop corn ゆび筆

Pop Corn「ゆび筆」は全国の文具店/書道用品店・WEBショップにて販売中

Bouku-Undo project

Boku-undo Projectと “ゆび筆”

(ボク・アンドゥ・プロジェクト)

このプロジェクトは奈良で200年続く墨と書道用品の老舗、(株)墨運堂が中心に、これまで培ってきた書道の文化と技術を生かし、新たな文具の開発と発 信を目的に集まりました。プロジェクト名のBoku-Undoは墨運堂(ぼくうんどう)そのものですが、読み方と解釈を少し変えてみました。Bokuは墨 のことで、Undo(アンドゥ)は本来“元どおりにする”や“元に戻す”の意味ですが、我々は “やり直 しが効く” “いつも新しい気持ちでチャレンジしたくなる” と解釈しました。今日のコンピューター社会では失敗すれば、Reset(リセット)され、これま での努力や達成感を実感することなく、消えて振り出しに戻ってしまうように思われます。墨と紙と筆の文化は失敗しても消せません。なぜ失敗したのかが残り ます。だから人は新たな気持ちで再チャレンジするのです。そしてその繰り返しが修練や努力であって、結果、自分が伸びる要因だと考えます。このUndoこそ、今必要な文化だと思えるのです。墨と紙と筆で書くということは、これまでの消える、消せる文化ではなく、過去が残り、現実を直視し、未来が創造できる 文化だと考えます。Boku-Undo projectはこれからの和文具の可能性と、チャレンジができる文化を再構築し、新たな感性文具を創造するために集まりました。人は言葉より以前にコミュニケーションを取る行為として、おそらく指で大地に絵や記号を書くことだったかも知れません。 “ゆび筆” の誕生はそんな人の素朴な行為に立ち返り、指で書く、指で表現する原点に戻ることで、新たな美や文化が生まれるのではないかとの考えで生まれました。書くことは脳の刺激を手に 伝えて表現しますが、それを直接指に伝える事で直感的な表現ができるのではないだろうかと考えたのです。 “ゆび筆” は、描く(書く)喜び、楽しさ、嬉しさ を再認識させてくれる道具になると期待しています。 人と物や事の関わり方が、デザイン行為そのものであるように、Boku-Undo projectは和の文化と、人の表現したい気持ちを結び付ける関係をデザインするプロジェクトなのです。

Boku-Undo project

Boku-Undo project メンバー紹介

松井 孝成
(株)墨運堂 専務取締役 <開発/マネージメント>
植野 健吉
(株)墨運堂 <経理>
大西 正純
(株)墨運堂 <営業>
西川 由喜雄
(株)墨運堂 <管理>
山中 浩之
(株)墨運堂 <技術/製造>
谷脇 二郎
(株)墨運堂 <技術/製造>
辻  政明
(有)シナジオ 代表取締役 <開発/設計/デザイン>
上田 信行
同志社女子大学 現代社会学現代子ども科学 教授 <監修>
大西 正純
(株)墨運堂 <営業>
大高 申一
トレード・ネットワーク・ソリューションズ <マーケッティング>
大西 景子
BOX&NEEDLE代表 <ワークショップ>

March 1, 2010