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展覧会情報

2016年11月28日 月曜日

「全国書画展・イベント情報」を更新しました。

全国書画展・イベント情報

作品紹介

2016年11月22日 火曜日

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2014_suminagashi_31 

「マーブリング」を使用した作品を紹介します。大森アート ヴィレッジ プロジェクト様からご提供いただきました。

マーブリングで染めた和紙を乾燥させ、その上から文字を書くと写真のような作品に仕上がります。

 

 

 

 

 

 

展覧会情報

2016年11月21日 月曜日

「全国書画展・イベント情報」を更新しました。

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展覧会情報

2016年11月18日 金曜日

「全国書画展・イベント情報」を更新しました。

全国書画展・イベント情報

 

 

奈良墨製造見学会実施

2016年11月2日 水曜日

奈良墨を学ぶ
~奈良墨製造・技術の公開~
第1回工場見学会 墨運堂工場にて実施
日時:2016年11月11日(金)
時間:13時30分~15時30分予定
主催:奈良製墨組合

(株)墨運堂のホームページをリニューアルしました。

2016年11月2日 水曜日

(株)墨運堂のオフィシャル・ホームページをリニューアルいたしました。
今後とも引き続き、(株)墨運堂をよろしくお願いいたします。

固めをつぶさない、洗い水の最も少ない環境汚染に配慮した洗い方をお話しします

2016年9月26日 月曜日

まず硯の中に残った墨を筆で吸い取り、書き損じの和紙か新聞紙に吸い取らせます。

この時、紙で筆を拭うのでは無くて、丸でも線でも結構ですが普段字を書く要領で吸い取らせます。

次にその筆が吸い取れる水の量(2~3cc)を硯に入れ、硯全体を筆で柔らかく洗い紙に吸い取らせます。

この作業を6回繰り返しますと濃さは1/64となり硯にも筆にも炭素や膠・合成樹脂の残りはわずかになります。

その後コップ半分程度の水で先に筆を振り洗いし、残り水で硯を洗いますと完了です。後は良く水切りし乾燥させることです。

牛乳ビン半分程度の水で完了し廃液も少なく、腰砕けも無くそれ以上に10倍も20倍も筆の寿命が延びるのです。

それだけではありません、この間に逆毛等も抜け、筆が練れてくると言うのでしょうか、新筆では味わえない手になじんだ手放すことのできない道具になります。

時間も10分程度で終わり、毎回気持ちの良い硯と筆を使えるのですから精神面でも良いはずです。

墨屋は毎日数多くの筆を使いますので、しかも淡墨の試験が多いものですから筆洗いが非常に大切ですし、一本の筆を穂先の毛が無くなるまで5年も6年も使います。

学校や塾でもこの筆洗いの方法を子供さん達に教えて戴けましたら、環境問題の実践教育になりますし、道具を大切に使う教育にもなり経済的です。

最近学校で行き過ぎた環境重視のため筆を洗わせずに、ビニールで穂首を包んで持ち帰らせ家庭で洗わせたり、次の授業までそのまま書道箱の中に入れておくなどして、カビが生えたり毛が折れる事故が多くなっています。

ひどいのは次の授業まで穂首が乾かないような液体墨を造れとの依頼も参ります。私はお習字がうまくなる大きな条件は道具を正しく使うことから始まると思いますが、いかがでしょう。

もう一つ面白いことは、この筆洗いの6段階の墨色を適当な和紙に書き、墨の名前・日付を控えておきますとその墨の個性が解ります。

また、年毎に書いておきますと墨の経年変化がつかめ、立派なご自分だけの色見本ができますし新たに墨をお買い求めになる時の目安になり業者へのご要望も具体的になります。

是非お試し戴きたいと思います。

使用後の筆は洗った方が良いのですか。

2016年9月26日 月曜日

固形墨であれ、液体墨であれ、筆は洗わなければいけません。固形墨の原料は膠です。洗わないということは、筆で宿墨造りをしていることですし、空気中から細菌を拾い培養していることです。膠の乾燥皮膜は固くて割れ易いものですから、筆の毛に墨が固着しますと、毛が折れ易くなります。特に夏場は筆についた細菌が磨墨液の中に混入し爆発的に繁殖する危険があります。膠を原料とした液体墨では塩分を多量に使用していますので常に湿気の多い状態になり、毛の脱脂、軸の膨張、抜け毛の多発の原因になります。合成糊剤を原料とした液体墨は、その乾燥皮膜が柔軟なため一度乾くと膠に比べ水に溶けにくく、無理をすると穂首を折ることがあります。筆の後ろに紐がついているのは使用後はきれいに洗って、よく乾燥して下さいと言うことです。筆を洗い過ぎると油が抜けて書きにくくなるとか、腰が砕けるとか、時には環境汚染になると言って子供に筆を洗わせない学校もあるように聞いております。墨屋は毎日試験のため何十本もの筆を使います。それも淡墨から濃墨まで試験しますので筆は完全に墨気が無くなるまで洗わなければなりません。洗わないより洗った方が何倍も筆の寿命が延び、手になじんだ筆は毛先を使い切っても捨てられないほど愛着がでて参ります。

液体墨は筆を痛めるのではないか。

2016年9月26日 月曜日

固形墨も液体墨も使用後洗わなければ筆の寿命を縮めることに変わりはありません。固形墨の原料は膠ですし、膠使用の液体墨はゲル化を止めるために、そして加水分解を遅らせるために多量の塩分を使います。合成糊剤製の液体墨は筆を痛める物はありませんが、壊れやすい皮膜の膠と異なり弾力性のある皮膜を作りますので一度乾くと戻すのに時間がかかります。それぞれに腐敗、塩分による脱脂と乾燥の遅さ、弾力ある皮膜が問題となります。洗い過ぎると筆の腰が抜けると良く言いますが、私の経験では洗わないより洗ったほうが10倍も20倍も長持ちします。筆の頭に紐が付いているのは、使用後はよく洗い乾燥させるためです。濃墨をお使いの方で使用後筆を洗わない方はありません。腰を固めたほうが書き易い筆が多いので、そのように言われるのではないかと思います。

青墨は表具すると散るのはなぜですか。

2016年9月26日 月曜日

青墨の煤は茶系の煤に比べ、その粒子の大きさは10~100倍近く大きな物です。そのために濃く使いますと、粒子は紙の繊維の中に浸透せず、紙の表面に乗っている状態になります。固形墨も液体墨も水溶性で、水の中で良く煤が分散できるように造られています。表具するためには、微粒子に分散された煤が紙に良く浸透し、紙の繊維に絡み付き固定されなければなりません。茶系の細かい煤を使った墨でも、造りが悪くて粒子が凝集して分散していたり、宿墨を使った場合には、煤が紙に浸透せず表具時に散ることがあります。青墨の濃い場合は、大きな粒子がさらに凝集して分散していて汚く見えるものです。青墨は淡墨でのみ表具できるとお考えください。青墨はできるだけ鋒鋩の細かい硯をお使いになり、より細かく磨り下ろして戴きますと、表具できる濃さも高くなりますし淡墨における透明感も増します。