墨・書道用品Q&A

墨のQ&A

Q

購入時の墨の良否の見分け方は。

A

お買い上げの際に、ご試墨をして戴けないことを申し訳なく思います。

墨造りの大切なポイントは、均一な流れの良い膠液を造ることと、煤と膠を良く練り合わせることです。

この基本的な作業ができていれば新墨としては及第です。

出来の善し悪しは製品の墨の肌に現れます。

墨の型は梨の木でできていますが、墨の肌に、この型の木目が写っていれば、練りの良く効いた墨と言えます。

また、墨は軽い方が良いとお聞きになったことがおありかと思いますが、これは古墨のことで、新墨で軽いふかふかした物は、練りも悪く流れも良くありません。

また、空気中の湿気を吸い易く命の短い墨色の汚い物です。

市場で販売している墨は、製造後5年以下の物が大半ですので、持ち重みのする墨肌の緻密な物をお選び下さい。

重くとも湿気の感じる物は良くありません。

墨に木目が写り、良く乾燥していて、持ち重みのする墨を選んで戴ければまず間違いはありません。